私は事務所をあけていることが多いですから事務所に届く宅急便を受け取ることがなかなかできません。ですから営業所まで取りに行くことが多いのです。先日もある会社の営業所に宅急便を取りに行きました。すると壁に真新しいフレームに入ったポスターが掛けてあり、そこには「コンプライアンス宣言」と書いてありました。以前はこのポスターはなかったと思います。コンプライアンスとは法令遵守という意味です。簡単に表現するなら法律を守って企業経営をしましょうという意味になります。実はこのコンプライアンスという言葉はずいぶん前から使われていましたが最近になってかなり浸透してきました。食品業界の不正がこれだけ表面化するとさすがにどの業界も対岸の火事ではいられなくなったということなのでしょうか。雪印に始まって最近の赤福や比内地鶏の問題まで食品業界の不正は全て法令遵守していなかった事例です。コンプライアンスができていなかったわけです。今後は大企業から中小企業までコンプライアンスが厳しく問われる時代になります。来年から施行される「新会社法」でもコンプライアンスははっきりうたわれています。それもぎりぎりのところで法令遵守していればいいと言うようなグレーゾーン的な発想は許されないと私は考えています。誰が見てもどこから見ても法令遵守されている健全性が問われると思います。大企業はすでにコンプライアンスに取り組んでいます。この宅急便の会社がひとつの事例です。しかし中小企業はほとんどが何の準備もしていないと思います。ですから中小企業の場合は急激な変革が求められます。特に経営トップ自らが考え方を相当変えなければならないかも知れません。従来の考え方では新会社法には適応できない可能性があります。退職金の未払い問題もそのひとつだと思います。現在、退職金を決算書の負債の部に入れることが検討されています。退職金は間違いなく未来の負債です。これが負債に入れば中小企業の企業体力はかなり下がります。すると資金調達力も当然低下します。これは中小企業にとっては大打撃です。これがコンプライアンスの正体なのです。更に新会社法ではリスクマネジメントを義務付けています。中小企業でリスクマネジメントを導入している企業はほとんどありません。リスクマネジメント規定書を作成しリスクコントロールのシステムを構築している企業はごくわずかです。コンプライアンスとリスクマネジメントは来年のキーワードなのです。
- 2007/11/10(土) 23:29:42|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0